シルフリーグ情報局

ポケモンGOのPvP大会・シルフリーグに関する情報を発信しています

シルフリーグシーズン3の振り返り

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2020年10月から始まったシルフリーグシーズン3も早いもので今月末で終了となります。区切りということでこの一年を振り返りたいと思います。

 

 

目次

 

 

出来事まとめ

シルフリーグはPvP実装の翌月である2019年1月から始まって、今季(2020年10月~2021年8月)が3シーズン目となりました。

 

シーズン3での主な出来事やカップをまとめてみました。

 

  出来事 カップ その他の大会
20/9

ブログ開設

関西リーグ立ち上げ

   
20/10 シーズン3開始 サンライズ  
20/11   マーシュ  
20/12   ナイトフォール  
21/1   - (休み) シルフオールスター
21/2   ラビリンス  
21/3 リージョナルホスト申請 ボルテックス  
21/4 ファクションズ開始 プリズマティック  
21/5 リージョナル招待状配布 コマンダー  
21/6   ベンチャー リージョナル
21/7   - 大陸大会
21/8 シーズン3終了 - 世界大会

 

 

 

シーズン3の特徴

レギュレーションについては、シーズン2までの尖り気味のものから大幅に路線変更されて、使用出来るポケモンの幅が非常に広くなりました。

GOバトルリーグGBL)の開始以来シルフのプレイヤーは減少傾向にありましたが、それらを繋ぎ止めるための施策だと思われます。GBL用にポケモンを準備しておけば、シルフで新たにポケモンを準備する負担が以前ほどなく、参加のハードルの引き下げが行われたと言えるでしょう。

 

中でも象徴的なのは2021年6月のベンチャーカップで、前月に開催されたGBLの制限レギュレーション「レトロカップ」の条件そのままでした。

 

 

また、シーズン3では10倍ポイントの使用権がプレイヤーの任意で決められるようになりました。シーズン2までは大会開始前に10倍を使うかどうか決める必要があったのですが、この変更によりいわゆる「やらかし」の発生がなくなりました。こちらもプレイヤーのモチベーション維持のための施策だと思われます。

ポイントが付く大会が月10回から6回に減少したのも、ランキング争いをするプレイヤーの消耗を減らす意図がありました。

 

 

PvPのeスポーツ化を目指した動きとして、団体戦である「ファクションズ」が2021年5月に始まりました。ファクションズは試合動画の放送を前提としていて、スポンサーの募集も行っています。実際中南米ではプレイヤーとスポンサー企業との契約があったり、スポンサー付きの大会が開催されたりしています(メキシコのセブンイレブン主催ファクションズなど)。

 

シルフの個人戦でのプレイヤー数が減少する中で、GBLとの差別化を図りつつ、別路線でのPvPのeスポーツ化を目指した動きがあった1年だったといえるでしょう。

 

 

従来のシルフは対面での大会を前提としていたため、地域コミュニティでの交流の一環としての草の根的な活動が主でしたが、世界的なCOVID-19流行の影響により活動の軸足が大幅に変わったといえるでしょう。パンデミックの終息が見えない中、この傾向は来季も続くと思われます。

 

 

課題:リモート対応とポストCOVID-19

プレイヤー、ホスト、シルフ本部などすべての関係者にとって、今季のテーマは「リモート開催への対応」であったと思います。対面で大会を開くことが出来ないため、どうしても他のオンライン対戦ゲームと同様に勝敗にこだわる傾向が強くなってしまいます。換言すればシルフのGBL化であり、もしポケモンGOのゲーム内で6-3見せ合いが出来ればシルフの存在意義が根本から揺らぎかねない状況となっています。

 

前述したように対面大会でわいわいやるのが元々のシルフの姿だったので、競技性が強くなりすぎると本来の魅力が損なわれるのではないかと個人的に懸念しています。

 

COVID-19の終息が見えない中、来季もしばらくは今の路線が継続されると思われますが、終息後にシルフがどのような形に着地するのか気になる所です。

シルフは世界規模のプレイヤーネットワークで形成されているため、アメリカに本部があるシルフが対面大会の再開をどのように判断するのかも関心事です。その国その地域の状況に応じて再開、ということになるのかも知れませんが、どういう条件、タイミングでGOサインを出すのか注視したいところです。

 

 

問題提起

シーズン3ではリモート開催への対応が最大の課題でしたが、シルフ本部のリモート開催への対応は十分ではなかったように思います。特にリージョナルの開催要項(参加条件等)については対面大会での開催が前提だったシーズン2から変更されておらず、ディスコード上でも混乱が目立ちました。リモート開催のスタイルを維持するのであれば、適正な大会運営が可能になるよう、実情に応じたルールや制度の改定を期待したいところです。

 

 

終わりに

長いようで短い1年でしたが、あらためて振り返るといろいろな出来事がありました。勝ち負けにこだわらずともカジュアルに楽しめる、本来の対面大会が復活する日が来ることを切に願っています。

大会にご参加いただいた皆さま、また大会運営に助力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。1年間本当にありがとうございました。